一浪して慶應に受かった話
今日は久しぶりに家でお酒を飲んだ。
私はもともとお酒を飲んで酔っぱらうのは好きだから、改めて外で友達と飲みたいなぁって...
もう少しの辛抱かな。
さて、今日は私の受験時代の話をしようと思う。
タイトルの通り、私は一浪して慶應に受かった。
ちゃんというなら、現在大学2年生の慶應義塾大学文学部の学生だ。
私は現役時代、本当に勉強を全くしない堕落した学生だった。
もともと私文志望だったが、その理由も「数学ができないから」。
文理選択をする高2の時点である意味理系の道からは脱落していたのだ...。
そんな風に堕落していた私。
私の学校は部活の引退が高2の冬だったが、そこから真面目に勉強しまくるぞ!と切り替えられるわけもなく...
携帯を手放せない日々が続き、無事に浪人した。
親に多額のお金を払ってもらって、私の浪人生活は始った。
春、やっぱり浪人の自覚を持てない私は遊びまくった。
その頃めちゃくちゃ流行っていた荒野行動をやりまくる。
さらに、新しく課金アプリであるダンジョンメーカーも始めた。
その頃の私の言い訳...。
「私って飽き性で数ヶ月で飽きるから、春の今始めれば夏の受験本番シーズンが始まる頃にはきっと私の中でブームが終わっているはず!」
まあ一応その予想通り、私の中でのそれらのゲームブームは夏前に終わった。
じゃあそこからきちんと勉強を始めたって?
...まさか!そんなことできない!
私はパズルゲームを主としたゲームを入れまくり、
「頭を使うゲームだから勉強になる」という意味のわからない論理を武器にゲームしまくる。
高3という受験真っ只中の時期にハマり始めたYouTube鑑賞もやめることはできなくて、塾の自習室で携帯をいじり続ける日々が続いた。
もちろん友達はいて、模試の成績を教えあったり一応勉強はしていた。
しかし私はもともと短期記憶が強かったこともあり、模試は直前の勉強で何とか乗り切っていた節もあった...。
一応宿題とか必要最低限の勉強はしつつも自分なりの主体的な勉強はあまりできないまま時は過ぎていって...
冬になった。
さあ困った。
ようやく私は時間のなさに追い詰められてきた。
私文だった私の勉強すべき科目は国語・世界史・英語・小論文だけだったが、今の時点で私に身についているものは小論文しかない!
YouTubeを見たりどうでもいい記事を読んだりするのが好きだった私。
そして文章を書くことは得意だったので、そういう小さな知識もネタになり、小論文はそれほど困らなかった。
しかし問題はそれ以外。
現代文は何とかなっていたが、「古文・漢文・世界史」に私は追われていた。
困った。でももはや依存と化している携帯からは離れることができない。
そして私は気付いた。
「勉強動画を垂れ流しておけば良いんだ」
様々なYouTuberの作業用動画、勉強動画を流して勉強を始めた私。
するとびっくりするくらい勉強が捗る。
動画が流れているからか、携帯を触ろうという意欲も激減した。
そして年を越える。
いよいよ受験が現実味を帯びて迫ってくる。
もともと追い込まれないとなかなかやる気を出すことのできない私も、この時期になるとそんなことを言ってられない。
いよいよ危機感を感じ始め(遅すぎる)、朝起きたら机に向かい、ひたすら勉強した。
この時私が力を入れたのは暗記科目。
古文、漢文は一応日本語だし、単語さえ分かればとりあえず読める。英語と違って構文がぐちゃぐちゃなことは滅多にない。
私はひたすら単語、熟語を覚え続けた。
英語に関しても、やはり単語。
年を越えたこの時期に単語を覚えることに力を入れる人などなかなかいないだろう。
それでも私は圧倒的語彙力不足を何とかするために単語を覚えまくった。
構文をとることだけは得意だったが、単語の意味がわからずいつも模試は撃沈。
私が頑張るべきは単語だということはわかり切っていた。
世界史もただひたすら暗記!
世界史という暗記科目においては細かい技術は必要ない。
授業で聞いたことをただただ頭に詰め込んでいく日々が続いた。
私文の何が良いって、ほとんど暗記科目なこと。
自分の受験日まで、ひたすら暗記を続けた。
暗記科目ってほんとうに追い上げが効くから、諦めずにやるとちゃんと結果としてあらわれて嬉しかった。
「受験日〇〇日前にやっと勉強が終わった〜」という学生さんはたくさんいるから諦めずに最後まで勉強し続けるべき!
これは私の浪人時代の先生がよく言っていた言葉だ。
この言葉を聞いた当初は何を言っているんだ!と思っていたが、実はその通りではないのかなって。
暗記科目って、終わりがない。
全てを完璧に覚え切ることって不可能だから、やっぱり受験日直前までずっと勉強し続けなきゃいけない。
こんな直前まで勉強し続けてる自分なんて...とくじけそうになった時、支えてくれた言葉だった。
受験が近づいているという危機感に襲われ続け、余裕もなくなって年を越す前とは比べ物にならないほど勉強をし続けた私。
なんとか第一志望の慶應の受験日までには暗記物を片付け、試験に臨んだ。
結果、合格。
自分的にも親的にも奇跡みたいなありえない結果だった。
ほんとうにびっくりしたし、ほんとうに嬉しかった。
このブログを読んで、意外とこんな心意気でも慶應に受かっちゃうんだなぁって思ってもらえたら嬉しい。
浪人時代、全然勉強できない自分を慰めるために受験について語っている色々なサイトを見た。
自分の心を楽にしたかった。どうしてもやる気のでない自分を慰めたかった。
もちろんこんな心意気じゃ受からないぞ!っていう批判も受け入れる。
それでも私は、受験期の病んでしまうくらい追い詰められてしまう気持もわかるから、そういう人の救いになれば良いなぁって思ってこのブログを書いてみた。
「やる気を出せ!」っていうメッセージを伝えようとする記事はたくさんあるから、たまには落ちこぼれ受験生の心を楽にする記事があってもいいかなって。
次回は、実際の受験期間の私の心情について詳しく書いていこうと思う。
とてもとても長くなってしまってすみません。
ここまで読んでくれて本当にありがとうございました。